眼の疲れについて

現代では、パソコンやスマートフォンの普及により液晶画面をみる時間が多くなってます。

眼精疲労」という言葉は、日常生活でもごく普通に使われています。「疲れ目」と同じような意味として使われていますが、両者には違いがあります。

疲れ目…目の酷使によって一時的に生じる目が疲れている状態です。目を休ませることでだいたいの症状は落ち着きます。ただ、頻繁に疲れ目になるような生活も良くありません。眼精疲労へ進展したり、視力低下などの他の症状を招く原因となります。

眼精疲労…休憩をとったり一晩ゆっくり眠ったりしても目の痛み、かすみ、頭痛などの症状が残る状態をいいます。眼精疲労は、目だけではなく全身で様々な症状をきたすことから、治療が必要です。

では何故目の酷使によって眼精疲労などの状態になってしまうのかを少しお話していきます。

ものを見るとき、目の水晶体という部分の厚みが変化してピントが調節されます。水晶体の厚みを変化させるのは、水晶体の周りにある毛様体筋(もうようたいきん)と呼ばれる筋肉です。

遠くを見るときは、毛様体筋の緊張がゆるみます。逆に、パソコンなどの近くのものを見るときは、毛様体筋が緊張します。また、スマホなどパソコンよりも近くのものを見ると、毛様体筋がさらに緊張します。

日常生活では、毛様体筋がゆるむことが少なく、常に緊張している状態のため毛様体筋に大きな負担がかかり目の疲れの症状が現れます。

眼精疲労などの対策

まばたきを意識し、適度な休憩をとる…まずは目を休めることが一番です。まばたきをすると目の周りの筋肉がストレッチされるので、ドライアイ予防になるので意図的にまばたきをしましょう。仕事で長時間のパソコン作業など、集中して文字や画像を追う作業が続く場合は、1時間に10分程度の休憩を取って目を休めるといいと思います。

遠くを見てみましょう…目の周りの筋肉をほぐす動きやストレッチすることで、疲れた目の改善やリフレッシュにつながります。遠くをぼんやり眺めることは目の緊張を和らげます。先程お話した毛様体筋は遠くを見ているときにゆるむので、目の筋肉がリラックス状態になります。

目を温めてリフレッシュ…集中したり目を酷使した時、目に通常よりも多くの血液が送り込まれ、眼の血管が拡張し、起こることがあります。その時は冷たい水で絞ったタオルなどをのせて冷やすと、症状が和らぎます。逆に眠る前など休める時間にはホットアイマスクなどで目を温めてあげましょう。温めることで血行が良くなり、筋肉の緊張がほぐれリラックスできます。

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