シンスプリント
転んだり、ぶつけたり、明らかな原因が無いのにお子様に「脛」のあたりが痛いと言われたことはありませんか?
今回はそんなお子様に起きているシンスプリントという病気を説明します!
①病態と原因
ふくらはぎの筋肉の疲労により、ヒラメ筋や後脛骨筋の付着部が脛骨の表面を覆う骨膜を引っ張ってしまい、ふくらはぎ内側の痛みを起こすものと考えられています。
陸上競技や体操競技、サッカーやバスケットボールなど様々なスポーツで起こりえます。
原因としては主にオーバーユース(使い過ぎ)、偏平足、足のストレッチ不足による柔軟性の低下です。
②治療法
まずは運動量の制限です。ほとんどのシンスプリントの場合、オーバーユースが大きな原因になっているのでとにかく運動量を減らしましょう。そして患部の安静、消炎鎮痛剤(湿布)の使用を行いながら接骨院などで下肢のマッサージやストレッチ、患部周辺に電気療法などをして早期回復を促します。運動時の動きの悪い癖などを修正する必要もあります。
③疲労骨折との鑑別
シンスプリントと似ている疾患で「疲労骨折」があります。
あまりにも痛みが長引いたり、明らかに局所が痛む場合はMRIが撮れる医療機関に受診しましょう。
疲労骨折はレントゲンでは見えずらい場合があるのでMRIをおすすめします。
④まとめ
シンスプリントはスポーツしているお子様の誰にでも起きうる疾患です。初期であれば2週間ほど安静にしていれば落ち着くものもあります。少しでも痛みを訴えた場合、すぐに接骨院や整形外科に受診するようにしましょう。
なぜかシンスプリントが多発するチームや、部活はお子様の筋肉のせいではなく運動環境や、運動メニューに問題があることがほとんどです。心当たりのある指導者の方はこの機会にぜひ見直しましょう!
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